摂津市千里丘 吹田市 エヴァ動物病院
〒566-0001 摂津市千里丘5-16-6 Phone 06-6388-9911 (吹田市 山田市場池公園近く)

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腸内寄生虫について;鉤虫編腸内寄生虫について;鉤虫編

 鉤虫(犬鉤虫)は、雌の成虫では1.5~2.0cmほどの白色の寄生虫です。

 経口的に卵を取り込んだり、皮膚を通じて幼虫が感染したりすることもあります。
 また、鉤虫に感染している母犬の胎盤や母乳を通して感染する事もあります。

 鉤虫の口には鋭い歯が備わっていて、その口で犬の腸から吸血することで生存しています。
 症状としては下痢・血便・食欲不振・腹痛・目脂などがあり、極度の貧血状態から死亡することもあります。

 また、鉤虫の幼虫がヒトの皮膚を通して感染し、皮膚幼虫移行症(爬行症)を起こしたり、腸炎の原因になることが知られています

 万一、駆虫剤治療を行っても環境によっては、再寄生が起こる恐れがあり、過去に治療をしていたにもかかわらず、感染している場合があります。

 腸内寄生虫の駆虫法は駆虫剤の投与です。
 成犬であれば、3ヶ月に1回駆虫薬の投与が勧められています。

 当院で、処方しているフィラリア予防薬は、フィラリア症の予防だけではなく、回虫や鉤虫を駆除できる薬が混合されたおやつタイプのお薬を採用しています。

 詳しくは当院にご相談ください。

腸内寄生虫について;回虫編腸内寄生虫について;回虫編

 われわれの生活の中で寄生虫はなじみの薄いものとなっていますが、動物たちの世界の中では、常在的にあります。

 消化管の内部に寄生する代表的なものに、線虫類(回虫・鉤虫・鞭虫)と条虫類(有鉤条虫・瓜実条虫)があります。

 回虫(犬回虫)は成虫になると体長が最高で20cmにもなる、白色の寄生虫です。

 幼い子犬に寄生することが多く、母犬の胎内で直接感染したり、母乳を与えるときに感染します。
 回虫は子犬の小腸粘膜下に寄生し、多数寄生している場合は、成長の遅れや体重減少をもたらします。
 消化器症状が多くみられ、下痢と便秘を繰り返し、嘔吐(時に虫を吐き出す)、腹部の膨隆のほか、まれに腸の閉塞や穿孔を引き起こします。

 また、回虫が寄生している子犬の世話をしたり、子どもたちが砂場や公園や庭など、犬の糞で汚染された場所で遊んだりした場合に、ヒトへの感染がおこる場合があります。
 人間(特に小児)が回虫の卵を口から取り込むと、幼虫が体内の臓器を移動する事によって重大な病気を引き起こします(回虫幼虫移行症)。
 犬や猫とともに生活する上で必ず知っておいてください。

 写真は、病院のそばにある市場池公園をよく散歩させているワンちゃんから出てきた回虫です。
 決して珍しくないものです。
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 一般的な内部寄生虫駆除のプロトコールとしては、成犬であれば、3ヶ月おきに定期的に駆虫は必要です。

 また幼犬では、定期的な糞便検査と駆虫薬の投与が推奨されています。

 当院では、定期駆虫の一環として、フィラリア予防と回虫駆除のできるおやつタイプのものをフィラリア予防薬としてお勧めしています。

 フィラリア予防薬を与えることにより、フィラリア予防と回虫駆除が可能になります。

 詳しくは当院にご相談ください。

フィラリア症予防についてフィラリア症予防について

 家族の一員であるワンちゃんといつまでも健康に過ごしたいと思う気持ちは誰でも同じです。病気に対して予防できる手段をすべて尽くすことは、犬への愛情の表れではないでしょうか。伝染病を予防するワクチン接種とともに必ず予防しなければならない病気に、フィラリア症(犬糸状虫症)があります。

 離乳期を過ぎたらフィラリア予防を始めましょう。

 フィラリアは、蚊が媒介する寄生虫です。フィラリアに感染した犬では、通常フィラリアの幼虫(ミクロフィラリア)が血液中に存在します。その犬を蚊が吸血する事によって蚊の体内にミクロフィラリアが取り込まれ、別の犬を吸血する際に伝染します。犬の体内に入ったフィラリアは成長して最終的に心臓内や肺動脈に寄生します。

 フィラリア症に感染すると、血液の循環が悪くなり、おなかに水が貯まったり、赤い色のオシッコをしたりします。
 また、失神したり、突然死することもあります。

フィラリア症は、毎月1回お薬を飲むことで、確実に予防ができます。

 フィラリア症予防薬の作用により、蚊の発生期間と投薬期間は同じではありません。
 投与期間は、蚊が発生した日の1ヵ月後から蚊がいなくなった日の1ヵ月後まで投与を続けます。
(投与期間は5月~12月頃までと一般に言われていますが、最近の暖冬傾向から、当院では年間投与をお勧めしています)

 秋になっても蚊はいますし、夏の蚊より活発に吸血します。
 決して秋口に蚊がすくなくなったからと勝手にやめずにきちんと投与してあげてください。

 また、蚊取り線香や防虫スプレーなどはフィラリア予防にはなりませんのでご注意ください。

 詳しくは当院にお問い合わせください。

バレンタインデー**チョコレートにはご注意を!!バレンタインデー**チョコレートにはご注意を!!

 ワンちゃんがチョコレートを大量に食べてしまったことが原因で中毒を引き起こすことがあります。チョコレートに含まれるテオブロミンによっておこります。

 症状は嘔吐や下痢、多尿、興奮、発熱、運動失調、けいれん、発作などの症状がみられ、また腹痛や血尿、脱水を引き起こす場合もあります。ときには、昏睡状態から死にいたることもあり、小型犬で板チョコ一枚で命取りになることがあります。

 犬が口にできるところに、チョコレートを置かないように注意してあげてください。

 詳しくは当院にご相談ください。

家族として迎えるためのワクチンプログラム:犬編(狂犬病)家族として迎えるためのワクチンプログラム:犬編(狂犬病)

 犬の場合は、前回投稿した混合ワクチンのほかに、狂犬病予防注射があります。

 これは生後3ヶ月以上の犬に接種することと飼い犬登録する事が義務付けられています(狂犬病予防法)。
年1回の接種を生涯にわたって行います。

 法律で義務付けられている理由は、狂犬病が人にも感染し、いったん感染してしまうと現在の高度に発達した医療をもってしても治療法のない恐ろしい伝染病だからです。

 狂犬病の感染=死を意味します。

 日本国内で狂犬病が発生していないのに、なぜ、犬に注射を打つ必要があるのかと言われる飼い主さんがおられますが、人での蔓延を防ぐために、愛犬に協力してもらっていると思ってもらう方がいいです。


 狂犬病の予防接種については、かかりつけの病院で接種してもらうか、例年、4月に市町村一斉の集合注射で接種してあげてください。集合注射の日程や場所は各市町村にお問い合わせください。


詳しくは当院にご相談下さい。

家族として迎えるためのワクチンプログラム:犬編(混合ワクチン)家族として迎えるためのワクチンプログラム:犬編(混合ワクチン)

犬の混合ワクチンによって以下の病気を予防する事が出来ます。

•犬ジステンパーウイルス感染症
•犬伝染性肝炎
•犬アデノウイルス2型感染症
•犬パラインフルエンザ
•犬パルボウイルス感染症
•犬コロナウイルス感染症
•犬レプトスピラ感染症コペンハーゲニー型
•犬レプトスピラ感染症カニコーラ型
•犬レプトスピラ感染症ヘブドマディス型

 一般的な接種方法として、生後2ヶ月・3ヶ月・4ヶ月の3回接種し、以後1年に1回の接種を生涯継続する方法があります。
 混合ワクチン接種は狂犬病ワクチン接種のように義務化されたものではありませんが、恐ろしい伝染病からわが子を護るためにも是非受けてください。

 当院では、それぞれの愛犬に応じた混合ワクチンの設定をご提案させてもらっています。

 「ワクチンアレルギーがあったからもう接種しない。」とか、「風邪などひいたことないからいいわ。」などの理由で接種されていないケースもありますが、老いは確実にやってきます。我々もそうですが、老いとともに、病気に対する抵抗力(免疫力)が低下してきます。

 取り返しのつかない病気になる前に、混合ワクチンの接種をお勧めします。

 詳しくは当院にご相談下さい。

お手入れは健康管理の一環:ブラッシングお手入れは健康管理の一環:ブラッシング

 日頃のコミュニケーションこそ、愛犬の健康を守るために欠かせません。
 お手入れ、散歩、運動などでたくさん犬とふれあいを持ってください。

 ブラッシングは毛並みを美しく整えるだけではなく、ノミやダニ、ホコリなどを取り除き、皮膚の血行を促進します。
 ブラシを嫌がる子は、濡れタオル(蒸しタオル)で拭いたり、あまり汚れなどひどくない時は手でなでてあげるだけでも効果はあります。
 アンダーコートが多く、毛の抜けやすい犬種は、ブラッシングは欠かすことはできません。

 散歩の後などは必ず行ってください。
 特に、春から初夏、秋から冬にかけての換毛期は多量に毛が抜けるので、普段以上に念入りに行ってください。

 また、小型犬は散歩中などに犬好きの方や幼い子供さんが不意に犬の口の前に手を出すことがあります。
 犬はびっくりして、防衛本能として、咬んでしまうことがあります。

 そういう事態を引き起こす前に、普段から、目のまわりや口のまわりを触る習慣をつけてあげてください。

  詳しくは当院にご相談ください。ファイル 69-1.jpg

お手入れは健康管理の一環:肛門腺お手入れは健康管理の一環:肛門腺

 愛犬の健康を維持するために、毎日のチェックとケアはとても大切です。
 定期的にチェックすることは、病気の早期発見につながります。

 肛門腺は肛門周囲にあるにおい袋で、肛門を時計の針の中心とみたてて、ちょうど4時40分ぐらいの位置にあります。

 健康体で、通常の排便が行われている個体については少しずつ排出されていますが、いったん調子がくずし体調が良くない個体については、上手く分泌物が排出されず、腫脹し、炎症を起こす事があります。時に破裂することがあります。

 そうなる前に、定期的に肛門腺絞り(肛門腺のチェック)を行ってください。

 チワワなどの小型犬の場合、フローリングにお尻を擦り付けるような姿勢をとる場合は、肛門腺が溜まっている可能性があります。

 定期的に観察してみてください。

 また、肛門周囲に被毛がうっそうと生えている個体は衛生面から定期的にトリミングをしてあげてください。

 詳しくは当院にご相談ください。

お手入れは健康管理の一環:散歩お手入れは健康管理の一環:散歩

愛犬の健康を維持するために、毎日のチェックとケアはとても大切です。
 定期的にチェックすることは、病気の早期発見につながります。

 散歩には運動だけではなく、ストレス解消や日光浴といった目的があります。予防接種と散歩のしつけがきちんとできたら、ストレス解消と健康のために散歩に出かけてみましょう。

 成犬の目安は1日2回、各30分程度で、犬の体調をみながら出かけてください。また、犬種によっては犬種に応じた運動量を提供してあげてください。狩猟犬や牧羊犬として改良されてきた犬は、特に、多くの運動量を要求しますので、注意してください。

 散歩のコースや時間は決めてしまわないようにしてください。

 定刻の散歩が習慣になると、犬がその時間に催促して吠え出したり、通いなれた道では率先して歩こうとしたりします。
ワンちゃんに飼い主さんとの距離を認識させるためにも、可動式のものではなく、一定の長さのものをお勧めします。

 犬との良好な関係を保つためにも、常に主導権は飼い主がとるようにしてください。

 詳しくは当院にご相談ください。

お手入れは健康管理の一環:爪と足の裏のチェックお手入れは健康管理の一環:爪と足の裏のチェック

 愛犬の健康を維持するために、毎日のチェックとケアはとても大切です。 
 定期的にチェックすることは、病気の早期発見につながります。

 犬は永い年月をかけ、品種改良が行われ、現在にいたっています。その過程のなかで、多かれ少なかれ、歪みが生じているのは事実です。歪みは育種の特性として、品種が確立されています。ダックスフントの胴長・短脚などがそうです。

 純系種を飼育するに当たって、犬種の特性を認識した上で、飼育(共同生活)を行わなければなりません。

 品種によって、なりやすい病気などは十分に熟知して、飼育前に十分検討すべきと思います。

 また、犬の特性だけではなく、飼育環境についても考えて見てください。
 我々の住環境のなかで、フローリングは当たり前の素材になっています。ただ、犬にとっては、非常に滑りやすい素材であることも事実です。

 足の裏の毛が伸び肉球が隠れてしまっていたり、爪が伸びすぎていたとしたらどうでしょうか?

 何かのはずみで、転倒を起こすかもしれません。場合によっては、股関節脱臼や膝蓋骨脱臼になることもあります。

 事故の防止の為にも、爪と足裏のチェックは定期的におこなってください。
 シャンプーなどの機会にこまめに確認するのもいいでしょう。
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詳しくは当院にご相談ください。

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