季節の変わり目や環境の変化などのストレスで、おしっこのミネラル分が何らかの要因で析出することで尿結晶、さらには尿結石ができます。
尿結晶や尿結石がおしっこの通り道(膀胱から尿道)をふさいだり、刺激してしまうことで、おしっこの排泄がうまくできなくなるなどの症状が出る病気です。
症状には幅がありますが、ひどい場合には全くおしっこが排泄できずに、短時間で生命の危険にかかわることもあり非常に怖い病気です。
簡単なチェックリストがありますので、おうちのワンちゃん・猫ちゃんについてチェックしてみて下さい。
1)トイレに行く回数が増えている。
2)赤みがかったおしっこ、または赤いおしっこが出る。
3)トイレでじっとしているのにおしっこがでない。
4)トイレでないところでおしっこしてしまう。
5)陰部をよくなめてる。
6)普段と比べておしっこの量が少ない。
7)おしっこをするときに鳴いて痛がる。
上記にあてはまるものがあれば、尿結石が原因のおしっこの病気かもしれません。
写真は、上記のチェック項目に該当していたワンちゃんのレントゲン写真です。
お腹のところにウズラ卵ぐらいの結石(白い塊)がわかりますでしょうか?
飼い主さんに手術をおすすめしましたが、内科的処置を希望され、処方食と内服薬で経過観察した症例です。
治療開始より1ヶ月ぐらいから、徐々に容態が改善し、約4ヶ月で結石が確認できなくなりました。
今回の症例は、幸いにもお薬に溶ける結石でしたが、お薬では溶けない結石もあります。
どちらにしても、早期に発見すれば大きな手術をしなくても大丈夫なこともあります。
普段から、ワンちゃんや猫ちゃんの定期的なチェックをしてあげてください。
詳しくは当院にご相談ください。