条虫類のなかで、犬と猫においてもっとも多く見られるものは瓜実条虫です。
この虫は体長が最高80cmになることがあります。
条虫の片節には卵が入っており、動物の糞とともに排出されます。
片節は動くことができ、見た目は小さな米粒のようで、新鮮な便の上や子犬の肛門周囲の被毛に見られます。
新鮮便ではこの片節(米粒みたいなもの)が、伸びたり・縮んだりしますので、時より便の観察をしてもらうと、発見できることがあります。
また片節は肛門周囲に刺激を与えるので、しぐさとして子犬は肛門をこすりつけたり、地面をお尻をつけたまま前進したりします。
条虫感染はノミの寄生と密接な関係があります。
瓜実条虫はノミの体内で成長し、そのノミをグルーミングなどで飲み込むことによって、寄生がおこります。
ノミは瓜実条虫の中間宿主(キャリアー)の役割を果たしています。
条虫を有効に治療する為には、ノミの駆除が大切です。
詳しくは当院にご相談ください。