鉤虫(犬鉤虫)は、雌の成虫では1.5~2.0cmほどの白色の寄生虫です。
経口的に卵を取り込んだり、皮膚を通じて幼虫が感染したりすることもあります。
また、鉤虫に感染している母犬の胎盤や母乳を通して感染する事もあります。
鉤虫の口には鋭い歯が備わっていて、その口で犬の腸から吸血することで生存しています。
症状としては下痢・血便・食欲不振・腹痛・目脂などがあり、極度の貧血状態から死亡することもあります。
また、鉤虫の幼虫がヒトの皮膚を通して感染し、皮膚幼虫移行症(爬行症)を起こしたり、腸炎の原因になることが知られています。
万一、駆虫剤治療を行っても環境によっては、再寄生が起こる恐れがあり、過去に治療をしていたにもかかわらず、感染している場合があります。
腸内寄生虫の駆虫法は駆虫剤の投与です。
成犬であれば、3ヶ月に1回駆虫薬の投与が勧められています。
当院で、処方しているフィラリア予防薬は、フィラリア症の予防だけではなく、回虫や鉤虫を駆除できる薬が混合されたおやつタイプのお薬を採用しています。
詳しくは当院にご相談ください。