摂津市千里丘 吹田市 エヴァ動物病院
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腸内寄生虫について;回虫編腸内寄生虫について;回虫編

 われわれの生活の中で寄生虫はなじみの薄いものとなっていますが、動物たちの世界の中では、常在的にあります。

 消化管の内部に寄生する代表的なものに、線虫類(回虫・鉤虫・鞭虫)と条虫類(有鉤条虫・瓜実条虫)があります。

 回虫(犬回虫)は成虫になると体長が最高で20cmにもなる、白色の寄生虫です。

 幼い子犬に寄生することが多く、母犬の胎内で直接感染したり、母乳を与えるときに感染します。
 回虫は子犬の小腸粘膜下に寄生し、多数寄生している場合は、成長の遅れや体重減少をもたらします。
 消化器症状が多くみられ、下痢と便秘を繰り返し、嘔吐(時に虫を吐き出す)、腹部の膨隆のほか、まれに腸の閉塞や穿孔を引き起こします。

 また、回虫が寄生している子犬の世話をしたり、子どもたちが砂場や公園や庭など、犬の糞で汚染された場所で遊んだりした場合に、ヒトへの感染がおこる場合があります。
 人間(特に小児)が回虫の卵を口から取り込むと、幼虫が体内の臓器を移動する事によって重大な病気を引き起こします(回虫幼虫移行症)。
 犬や猫とともに生活する上で必ず知っておいてください。

 写真は、病院のそばにある市場池公園をよく散歩させているワンちゃんから出てきた回虫です。
 決して珍しくないものです。
ファイル 99-1.jpg

 
 一般的な内部寄生虫駆除のプロトコールとしては、成犬であれば、3ヶ月おきに定期的に駆虫は必要です。

 また幼犬では、定期的な糞便検査と駆虫薬の投与が推奨されています。

 当院では、定期駆虫の一環として、フィラリア予防と回虫駆除のできるおやつタイプのものをフィラリア予防薬としてお勧めしています。

 フィラリア予防薬を与えることにより、フィラリア予防と回虫駆除が可能になります。

 詳しくは当院にご相談ください。