今年の4月の半ばに、約150gの子猫が病院に運び込まれました。
発見された時はごみ袋に入れて、放置されていたみたいです。
かすかな鳴き声を聞いた子供さんが見つけて、自宅に持ち帰ったということでした。
飼えないという事で、ごみのように廃棄するなんてほんと信じられません。
かなり衰弱が激しく、ミルクも飲めない状態でした。
状況をお聞きし、しばらく当院でお預かりをして、里親さんを探していくということになりました。
生後1週間程度で、足や胸に傷(おそらく犬の咬み傷)があり、体温もかなり低かったです。
ミルクをあげようとしても、上手に飲んでくれなくて、胃に直接ミルクを入れる方法をつかって哺乳を開始しました。
最初の一週間は全く体重が増加せず(むしろ減少傾向)、ミルクも全く自分で飲もうとしませんでしたが、根気強く少量のミルクを複数回あげることに、体重減少はなくなってきました。
10日目を過ぎたころぐらいから、胸などの傷も徐々に治ってきたころから徐々に体重が増えてきました。
ほっとひと安心しました。持っても暴れてくれるようになりました。後は、離乳ができるまで無事に大きくなってほしいです。
その後は、通常どうりの哺乳に切り替え、約1ヶ月間様子を見てきました。
大きな目と少し横に広い耳がチャームポイントの子猫ちゃんになってくれました。今までの苦労が嘘みたいな、元気な子になってくれました。将来、イケニャンになってくれると思います。
5月の半ばぐらいから、離乳食を食べてくれるようになり、トイレも自分でしてくれるようになりました。
今週になって、カリカリが上手に食べてもらえるようになったので、里親さんに引き渡しという事になりました。
里親さんのところですくすく元気になってもらえばと思います。
里親さんに抱っこされているところで、安心して寝そうです。