デンタルケアしないと、犬も歯垢がたまります。歯垢が歯石にあるまで、人間は20日程度かかりますが、犬はたったの3~5日で歯石になります。いったん歯石になると自宅で取り除くのは難しいため、歯垢のうちに早めに対処することが大切です。
歯石になる前に、毎日のデンタルケアを習慣づけましょう。
歯垢や歯石を放置すると、細菌が増え、歯茎が腫れる歯肉炎や、さらに進行すると歯周病を招きます。
歯周病になると、歯を支える骨も溶かすため、痛みが生じ、ひどくなると歯が抜け落ちることもあります。さらに、歯周病菌は心臓や腎臓などに影響を与えることもあるため、注意が必要です。
歯周病を防ぐには、こまめなデンタルケアが欠かせません。
特に小型犬や短頭種は汚れが付きやすいのでケアが必要です。
デンタルケアで大切なのは、根気よく慣らしていくことです。
嫌がっているのに無理に口を開けようとしたり、怒ったりすると、続けてケアすることが難しくなってしまいます。
最初は前歯など磨きやすいところからチャレンジし、徐々に奥歯や歯の裏側を磨いてください。
一度にすべての歯を磨くのではなく、何日かかけて全体を磨ければOKです。
つまずいたら、ひとつ前のステップに戻るなどして、気長にチャレンジしてください。
また歯ブラシデビュー後も、デンタルガムやデンタル用品などを併用するとより高い予防効果が期待できます。
ただし、硬いおもちゃは歯に危険です。
牛や豚のひずめ、硬いおもちゃなどは、歯が折れてそこから細菌が入ってしまう恐れがありますので、くれぐれも与えないようにしてください。
また、歯磨きロープなども、こまめに交換しないと食べカスや細菌が増えて逆効果になりますので、注意をしてください。
当院では様々なデンタル商品を取り扱いしています。
また、歯周病や口臭・歯磨きの仕方についても相談を受けています。
お気軽に当院にご相談ください。