昨日の読売新聞に「クマゼミ北上、温暖化が原因?北関東などで確認」というタイトルで記事がありました。
詳細については、新聞を見てほしいのですが、クマゼミのもともとの生息域とされていたエリアから、温暖化の影響で徐々に北上しているというニュースです。
実際、この大阪でも、セミと言えば「アブラゼミ」でしたが、ここ最近、アブラゼミよりもクマゼミの方が多く見られるようになってきました。子どもが採ってくるせみはほとんどがクマゼミになってきています。私が子どもの時は、クマゼミと言えば、セミの中の王様で、この辺ではほとんど見られず、昆虫図鑑でしか、見たことがなかったです。昆虫採集ができるのは、アブラゼミばかりでした。
ほんとに地球の温暖化は昆虫の生息域を変化させているものとつくづく実感させられます。
セミなどと同様に、フィラリア症を媒介する蚊やノミ・ダニについても同じようなことがいえます。
実際、ダニが吸血することによるバベシア症も北上していることが報告されています。
今年は、お盆すぎから、例年にくらべ、すごしやすくなってきていますが、もう昆虫たちがいないと過信せずに、フィラリア予防の薬の投薬を止めたり、ノミ・ダニの予防薬の中止などはしないでください。
必ずかかりつけの先生と相談してください。
飼い主さんの安易な判断は、大変危険です。
つらい思いをするのは、家族の一員である動物たちです。
ノミ・ダニは人にうつる病気を媒介することもあり、家族にも病気を蔓延させる可能性もあります。いざ、リケッチアなどに感染して治療に時間がかかることもあります。
人間と動物たちが、健康に仲良く暮らしていくためにも、当院では、定期的な動物たちの健康診断と、ズーノーシス(人獣共通感染症)の駆除を推進しています。
詳細につきましては、お問い合わせください。