ご覧になった方も多いと思いますが、今朝のNHKの朝イチの冒頭でマダニ感染症についての特集がありました。
これからの季節に注意が必要なマダニが媒介する「SFTSウイルス」。
去年、日本で初めて感染が報告された「SFTS=重症熱性血小板減少症候群」。
去年1年間だけで40人が感染し、13人が亡くなるなど致死率がとても高い病気。
SFTSウイルスに感染すると発熱やおう吐、下痢といった症状のほかに、白血球や血小板が低下するという特徴があり、
番組では去年SFTSウイルスに感染した男性を取材されていました。
その病気の恐ろしさと、SFTSウイルスから身を守るための方法について放映されていました。
(2014.3.13朝イチホームページより引用)
マダニは日本全国にいます。
その多くは民家の裏山や畑、あぜ道のほか、自然環境が豊かな場所に生息しています。
たとえば公園や河川敷きなどにも生息しています。
ワンちゃんの散歩中に感染するケースも決して少なくありません。
マダニは寄生する相手を選ぶことはなく、周囲にいる動物の血を吸血します。バイエル薬品株式会社のホームページより引用
長期間(10日~2週間)吸血活動を繰り返すので、血液凝固を防ぐためにマダニの唾液などを動物の体内に注入します。
その時に話題となっているSFTSウイルスの他、バベシアやリケッチアなどの病原微生物を注入することがあります。
バベシアによる貧血の治療薬は日本にはありません。
また、バベシア症などダニによって媒介される病気はどれも治療が難しく、「ダニに吸血されないこと」が重要です。
人の場合、マダニが多くいそうな場所へ行く場合には、長袖や長ズボンを着用するなどして肌の露出を避けるようにすることにより防ぐことができます。
ただ、お散歩中のワンちゃんにはそこまで完全にケアすることは難しく、定期的な蚤やダニの予防薬の投与をお勧めしています。
また、ホームセンター等で販売されているものは効果が低く、マダニにはほとんど効果がないとされています。
(蚤についても効果は短期的です。)
当院では、各種の蚤やマダニの駆除薬(予防薬)を取り扱っています。
お気軽にご相談ください。